恥部は別人格か

いわゆる「歴史オタクもどき」の人の書く歴史について結構きびしい批判をしていた呉座勇一という人のスキャンダルがニュースで出ていた。ネット上で下品な中傷ばかりしていたようである。

こういう人間が出てくると、学問と人間についての古典的な問題を思い出す。その人間が下品で人間的にはどうしょうもないクズであっても、その人の言う学問的な意見は価値があるのかないのか、という昔よく聞いた問題である。
- 2021/03/30(Tue) -


歴史修正主義か歪曲か

以前に「呉座勇一さん「日本国紀」を語り尽くす」(毎日新聞)という記事を見た記憶がある。百田尚樹「日本国紀」(幻冬舎)については、参考文献一覧が出ていないなど「基本的に不勉強」、「(保守の)主張の正当化に歴史を利用してはいけない」、と同時にそれは「保守論壇の劣化の象徴」であるということにつきる。
要するに、保守の論調を展開するのに、それを正面から議論するのではなく、いかにも「これが歴史的事実だ」という形(しかもかなり歪曲している)をとっていることが最大の問題である。
- 2020/07/13(Mon) -


愛国心

平凡社の「思想の歴史 12」にある橋川文三の「反近代と近代の超克」は日本の近代史のいい勉強になりそうである。それにつられて、確か橋川文三の本があったはずだと探したら、「増補 日本浪漫派批判序説」(未来社)があった。パラパラ見たその中に「愛国心−その栄光と病理」というのが目についたので、一気に読んでしまった。日露戦争後の日比谷焼き打ち事件がターニングポイントだったという。
- 2020/07/06(Mon) -


殺人幻野

イントロというか事件にはいるまでの前置きが長すぎて冗長。
それに反して、後半が急展開すぎてしかも短い。
清張の「日本の黒い霧」も結局は関係なかったわけである。
- 2020/06/18(Thu) -


コマイ

日本でとれる魚のタラ(鱈)は、マダラ、スケトウダラ、コマイの3種類である。
コマイは鮮度が落ちやすく、干物としては多く出回っているが、産地以外の所では生のまま出回ることはないということである。
partner 2019年12月号(榊 玲里)。
- 2019/11/18(Mon) -


歴史

小林秀雄の「歴史」にとっては「思い出す」ということがキーポイント。この歴史に対する考え方または発想は彼独特のものである。要するに、主観的すぎるので他人にはわからない。
歴史は過去の歴史事実を記憶するものでもなく、また一定の史観によって見るべきものでもなく、「心を虚しくして思ひ出す事」だという。
以上は、島津忠夫「日本文学史を読む」(世界思想社)による。相変わらず、わかったようでわからない(笑)。
- 2019/11/17(Sun) -


支那

支那という語が使われなくなった原因または経緯について「図書」2019年7月号58〜59pに出ていた。「この語を使う(使われる)のを嫌がっていること」の内容を掘り下げたような感じである。
https://www.mermaid-tavern.com/bookend/bk1/b2/bk1_0141.html
- 2019/10/11(Fri) -


疎外された労働

マルクスの「経済学・哲学草稿」に対して、「疎外された労働」がなぜ労働者に対して社会的に合理的に強制されうるのかについての考察が欠けている、という批判がある。これがどこにあった文言かが気になっていたが、これは「世界の名著 43」にあるようである。確認が必要。
- 2019/09/29(Sun) -


漢字の「鯖」

「鯖」は本当はサバではない。揚子江やそれに連なる湖沼に多い淡水魚で、大きさは一メートル近くにもなる。ただ、昔から「鮓によろし」といわれているので、日本人が勝手にサバをあててしまったものである。
(図説 江戸時代 食生活事典 [篠田]による)
- 2019/09/16(Mon) -