Mermaid Tavern(人魚亭ワークショップ)は、他人のことなどは片時も考慮することがない愛とロマンと道楽三昧のユートピア、海底バーチャル王国。とはいえ、単にこぎたない方丈の世界にすぎない。しかし、想像の及ぶ範囲は方丈をはるかに超え、海底2万マイルにまで及ぶ(笑)。

経世済民、社会の木鐸1)という高尚な趣味も、世のため人のためという高邁なスピリットもない。特に発信したいメッセージもないし、その必要性も感じない。

これを作成するのは自分のブラッシュアップためである。見る者のために作ることはない(サイト作成ポリシー)。ひたすら自己完結的道楽の世界に遊ぶ。要するに、自分の興味のあることだけをあれこれ書いて、どこにいても簡単に取り出せる自分だけのデータベースとして使うだけ2)。つまるところ、すべては自分のための単なるビジュアルなメモである3)

1) 木鐸とは、元来は、夏殷周時代に法令宣布のため人民を集めるためのベルであったようである。穂積陳重「続法窓夜話」(岩波文庫)225p。
2) 全ファイルに必ずアーカイブ(キャッシュ)禁止タグまたは検索エンジン拒否タグをつける。また、一括ダウンロードへの対策も考慮する必要がある。
3) 海底データベース(プログラムの方法やソース)はプログラミングの愛好家と海底プログラマーズ集団のブラッシュアップのために例外的に見えるようにしている。単に検索エンジンから飛んできただけのハエやゴミに見えることはない。


Mermaid Tavern

マーメイド・タバーン。固有名詞。「人魚亭」「縄のれん・人魚」「居酒屋・人魚」「マーメイド酒家」ぐらいの意味。 これは今を去ること400年ほど昔、エリザベス朝時代のイギリスはロンドンの CheapsideBread Street にあった酒場の名前である。ここにはシークスピアがよく通っていたことで有名。


Mermaid

辞典によると、mermaidmeremaid が合体してできた語。mere は「湖、池、海、湾、入り江」、maid は「女の人」。

ギリシア神話の女神ビーナスがこの原型といわれている。つまり人魚は女神の後裔ということになる。人間と結婚して魂 (heart) を得るために誘惑するなど、人間とは縁が深いということである。

この人魚のイラストは当サイトのためにS.M.さん(in Ibaraki)が作成してくださったものですm(__)m。また、このサイトで使用しているマスコットガール3点、マスコットボーイ4点のイラストは当サイトのためにY.Y.さん(in Nara)が作成してくださったものですm(__)m。


人魚

日本では、それらしきものが「日本書紀1)」に出てくるぐらいに昔から知られていた。明確なものは1254年の「古今著聞集」という古い本に出てくる(現在発見されているものでの話)。

最近のニュースによると秋田県井川町の洲崎遺跡で人魚の絵が発見されたという(1286年頃作られたらしい)。しかし、文字通りの「魚」+「人」で、少しロマンに欠ける絵であった。日本人は人魚に対して特別の「思い入れ」はもたなかったらしい。

1) 日本書紀・巻二十二によると、「蒲生河に物有り。其の形、人の如し」とある。「蒲生(がもう)」は滋賀県の琵琶湖の東側にある地名で現在は東近江市になっている。「河」とは佐久良川の小姓が淵あたりであるといわれている。


人魚亭マスコットガール

「人魚亭」のサーキイ(酒姫)。マスコットガール(和名は「まみたん」)。 人魚使いの Madchen (メッチェン=恋人)でもある。 原産地は寒い北の国の北の都。 この近海で生息回遊する。たまに陸上を徘徊することもある。

その心情はどちらかというと魚類に近い。趣味はタイやヒラメのお友達と竜宮遊び。 好きな酒はぶどうの美酒と夜光の杯。嫌いなものはオッパイ星人と悪代官。 愛用品は占い師の使う水色の水晶玉。これで人の心を読む。 好物は人のハート。これで人を食う。むムッ。


まみたん王国

人魚亭ワークショップのエイリアス(別名)。単に谷崎潤一郎の小説「人魚の嘆き」「小さな王国」をまねしたもの。この小説(後者)への論評でいちばんおもしろかったのは向坂逸郎「資本論入門」(岩波新書)だった。


まみたん愛唱詩

そのごむのごとき乳房をもて
あまりに強くわが胸を圧するなかれ
また魚のごときゆびさきもて
あまりに狡猾にわが背中をばくすぐるなかれ
萩原朔太郎(1886-1942)「愛憐詩篇」

This time of ours is like a great , cofused dream. Why should one spend one's life in toil? Thinking this , I've been drunk all day. I fell down and lay prone by the pillar in front of the house.
- by Li Po1) -

1) Li Po とは詩人の李白のこと。この詩は李白の「春日酔起言志」の出だしの部分で、英訳はFlorence Ayscough,Amy Lowellによる。吉川幸次郎・三好達治著「新唐詩選」82p。


初恋を思うべし

論語に「文を以て友に会す1)」という言葉がある。 電子時代にも通用する言葉が太古からあるとは、さすが中国4千年の歴史。ところで、今日もこよなく酒を愛していることと思う。世間の連中みたいに、銘柄がどうの味がどうのと、しゃらくせぇ。 酒をバケツ1杯ほど飲んだあとで、酒について語ろう、というのが口癖だったなぁ。 今日も明月に対して一杯一杯また一杯とやっているのだろう。

で、バックグラウンド・ミュージックは「夕暮るる筑摩(つかま)の森2)」か。 おっと、大昔ここの国のヒトにフラれてからは当面は歌わないんだったな。そのキズも時がたてば自然になおるだろう。信州はいいところだ。。。 そうなると、「佐渡が島山たそがれて3)」ぐらいか。 加藤登紀子の哀調を帯びたメロディーで、「ああ若き日は、かくしてぞ、音もえたてず消えゆくか」と歌われると、酒がいくらあっても足りなくなる。

歌は与謝野鉄幹の「人を恋ふる歌」か、それとも「行春哀歌4)」か。 もうほかには・・・、あってもロマン的なのは思いつかない。 酒と歌と愛さえあれば、この世には何もいらない。 「星霜移り人は去り、舵とる舟師(かこ)は変わるとも5)」、 まぁ、がんばろう。あっ、最後に。。。酔ってドブにはまらんように(笑)。

1) 論語の「君子以文会友、以友輔仁」による。君子は文を以て友を会し、友を以て人を輔(たす)く。文事(詩書礼楽)によって友だちを集めるという意味。金谷治訳注「論語」(岩波文庫)170pによる。なお、同意語に「読書尚友」という語もある。
2) 旧制松本高校寮歌(工藤友恵作詩、浜徳太郎作曲)の一節。
3) 旧制新潟高校寮歌(田坂卓美作詩、大野彰吾作曲)の一節。
4) 三高の寮歌である。土屋祝郎「紅萌ゆる」(岩波新書)93p参照。また、昭和36年に森山加代子が歌ってヒットした「ジンジロゲ」も三高生の間で歌われていたもの(三高漫画歌集)であるといわれている。
5) 旧制一高寮歌(矢野勘治作詩、楠正一作曲)の一節。