Visual C++ 2005

Visual C++ 2005C++/CLIという国際規格に基づくものだが、これはMicrosoftの政治力で強引にこの「お墨付き」を得たのかもしれない。しかし、以前の「Managed C++拡張」という鵺のような正体不明のものよりは多少マシになっているのかもしれない。

Microsoft.NETのメイン開発言語を自社製のC#としているようであるから、C++/CLIはそこから多くを移入しているだけのもので、元は同じである(私見)。2002/2003/2005とさまざまなバージョンがあっても、.NETプログラムなど作る(使う)必要のないものにはほとんど無意味なものである。

それにしても、Perl, PHP, Javaなどが強固な基礎をもっていて、長く使われているのに比べると、Microsoftのソフト開発ツールの仕様はコロコロと変わる。覚えたところでせいぜい2~3年しか使えない。使えるようになった頃にはもう次の仕様に変わっている。こんな使い捨て的な知識を習得しようという気は湧いてこないのも当然かもしれない。

OSを握って3年周期でOSとその周辺ソフトを変える「商法」を収益源とするからだろう。寡占の弊害が著しい。

- 2006/01/21 -