パソコン雑誌の休刊

「月刊アスキー」が休刊になるという(朝日新聞2006/07/18)。PC関係の雑誌が櫛の歯を挽(ひ)くように消えていくのは、なんとも寂しいものである。もうパソコン草創期の雑誌の使命は終わったということなのかもしれない。

その昔、パソコンがやっと16ビットになりかけた頃にはこういう雑誌は結構読んだものである。当時はBASICが全盛だった。BASICのソースや16進数の羅列が数ページにわたって掲載されたソース(いわゆるマシン語)などを知人と分担して打ち込んだりしたことも今では懐かしい。若かったなぁ、あの時は(笑)。同系統の技術評論社の「The BASIC」やソフトバンクの「Oh! PC」もよく読んでいたものである。

しかし、BASICだけでは「肩身」が狭くて、この「世界」は渡っていけない。それで途中で「卒業」してしまったが、あの時覚えたことは今でも使う場面は多い。Windowsのスクリプト言語として「焼き直され再生された」VB/VBAなどは大昔のBASICと大筋で共通しているからである。これは逆に言えば、「見かけ」や外観だけを変えて新製品だと思わせるMicrosoftの朝三暮四商法は進歩がないということでもある。

それにしても、WindowsMicrosoft Office系ソフト、特にExcelAccessなどの分野で「浦島」状態に陥らずにすんだのは、あの時の「BASIC病」のおかげである。何事においても、熱中できるときには思いっきりそれに熱中しておくものである(実感)。つまらないゴミのような言語でも習熟するほどに熱中しておけば、いつどこでそれが幸いするかわからない。

- 2006/07/19 -





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