リカバリーメディア後日譚
過日おこなったパソコンのリカバリーメディア(またはリカバリーディスク)作成については後日譚がある。このほうは実に後々まで深刻な影響を及ぼしたのである。
Officeシリーズが忽然と消えてしまったのである。Officeシリーズは最近は使うことがめっきり少なくなったソフトである。なくても別に困らないが、それでも「ない」となるとやや寂しい。昔のようにOfficeシリーズ専用のCDが付いていれば、そこからそこから再度インストールし直すことができるが、今はそんなものはない1)。
NOTE
1) Officeシリーズの各ソフトを単体で買う場合でもパッケージにディスクはない。すべてインターネットによるインストールである。
リカバリメディア作成中に、Officeシリーズのうちのソフト(多分Noteなんとか)の更新通知メッセージのようなものが画面右下に急に現れてきた。ディスク作成中の中頃で、ドライブがブンブンうなっていたので「キャンセル」にした。そうしたら「アップデートは失敗した」というようなメッセージが出た2)。その後、ディスクの作成は終わった。
NOTE
2) こんなものが急に出てくるなどは地震に予想のように予測不可能なこと。マシンに付属している簡単な説明書にはそんなことがあるから注意せよとか、
インターネットは切断してリカバリメディアを作成せよとも書いてない。
そして、このディスク(BD-R)作成後に、今までインターネットエクスプローラのツールバーの右側にいくつか見えていたOfficeのNoteのようなアイコンが灰色の歯車に変わっていた。何か異変があったことは気がついたが、ツールバーのそのボタンは使うことはなかったので、深く考えずにそのまま放置していた。
さて翌日、Excelを起動しようとするとウンともスンとも言わない。他のOfficeシリーズもすべてダンマリである。Office関連のファイルが、あの時の「キャンセル」によってダメージを受けていた(破壊された)のである。Office関係の以外の部分は何の問題もなく正常に動作している。
またも、常習的にバグ付きソフトを作って、金を取って商売している詐欺常習会社のMicrosoftに起因するトラブルである。しかも、この会社はパソコン業界での準独占状態の上にあぐらをかいて、自社のミスは認めないという傲慢な殿様商法をしている会社である。こんなところに連絡したところでまともに相手にしてくれないことは過去の例でよくわかっている。
このトラブルは「クイック修復」や「オンライン修復」のような簡易で安直なものでは到底直せない。おそらくファイルそのものがダメージを受けている(破壊されている)と思われるからである。
かくなるうえは、Officeシリーズのオンラインによる「再インストール」しかない。昔のようにインストール用のCDがないからである。この「再インストール」には既存のOfficeシリーズのアンインストールが必要になる。ところが、この「アンインストール」もできないのである。
関連ファイル類が決定的ダメージを受けていることがよくわかる。結局、こういう場合、Officeシリーズは使わないことにするか(他の部分はすべて正常に動作している)、パソコン自体を購入時の状態に戻すか(リカバリー)、この二つしか選択肢はないことになる。
リカバリーメディア作成時に、このディスクは使うことはないだろうという「予想」をしていたが、皮肉にもその期待は早くも翌日にして裏切られたことになる3)。この対応に一週間かかってしまった。
NOTE
3) 実際にはハードディスク内のリカバリー領域からリカバリーしたものである。実際にはこのディスクは使用しなかった。しかし、その領域が破壊された場合はディスクを使用してリカバリーしなければならない。
バグ付きソフトの粗製乱造だけでなく、すぐに壊れるような「ヤワ」なソフトを販売して金儲けに励む。それでトラブルが起こっても取り合わない。「坊主丸儲け」である。Microsoftの(準)独占の顕著な弊害である。
これに反して、パソコンを作って販売しているメーカーの対応はおしなべて親切である。トラブルが起こったときはメーカーのサポート窓口などを利用するのが解決への最短コースになるだろう。ただし、基本はメール(またはフォームメール)であるから、簡にして要を得た文章でトラブルの状況を伝える必要がある。教えてくれる「回答」にマトはずれなものが多いのは、トラブルの状況が的確に伝わっていない可能性が大きいからである。もっとも、マニュアル的な回答という手抜きパターンも多いが(笑)。
- 2013/06/17 -
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