東証株価指数(TOPIX)

株式市場全体の動向をつかむための指標のひとつ。東証第1部に上場された全銘柄について、昭和43年(1968年)1月4日の時価総額を100として、毎日の時価総額を指数で表したもの。現在の銘柄数は約1700ほどである(2009年)。

各銘柄ごとに上場株式数が加重され(加重平均)、増資などによる株価の変動を修正して、株価に連続性をもたせてあるため、長期的に株価動向を見ることができる。ただし、2005年11月からは従来の時価総額型から、流動性を考慮した浮動株比率を反映した指数に変更される予定である。


問題点

  1. TOPIXの値は資本金が大きく時価総額の大きい大型株の値動きに大きく左右されるという欠点がある。そのため別に規模別指数が公表されている。
  2. TOPIXは指数であるからその時々の平均的な株価水準はわからない。ある銘柄が割高か割安かを判断することができない。そのため別に加重平均株価1)が公表されている。
  3. 日経平均株価とくらべると知名度が低く、個人投資家にはなじみが薄い2)
NOTES
1) 加重平均株価は時価総額を上場株式数で割ったもの。権利落ちを修正できないので株価の連続性はないが、現在の平均的な株価水準を知ることができる。
2) 日経平均連動型の上場投信(ETF)の売上高はTOPIX連動型のETFの約2.8倍ある。