阿波踊りと人生訓

阿波踊りのシーズンである。「踊るアホウに見るアホウ、同じアホなら踊らにゃソンソン」、なかなか深い人生観が含まれている(笑)。というのは、天変地異は不意打ちでやってくる。いつ地震が起るやら、いつ通い慣れた橋が陥没するやらわからない。一寸先は闇である(笑)。今日あったようにまた明日もあるとは限らない。こうなると、義理と人情に縛られて堅苦しくいくよりも、できれば肩肘張らずにいくのがいいということかもしれない。

城山三郎「無所属の時間で生きる」(朝日文庫)の中に次のような一節がある(192p)。
  1. 無理をしない。
  2. いやなことはせず、楽しいことをする。
  3. 義理、面子、思惑を捨てる。
  4. 省事で通す。
  5. 友人をつくり、敵をふやさない。
なかなか参考になる。これ以外にも、個人的には「酒はひかえる」、「テレビは見過ぎない」、「タバコの煙に近づくな」、など付け加えたいことは多々あるが、細かいことを言い出すとキリがないので、そういう野暮なことはカットするとしよう。

この中で、酒やテレビはさほどでもないが、「煙嫌い」になると、近くの家で誰かが焚き火などをしていると、もうその煙さえもイヤになるほどである。まさに「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」ということになる。窓を閉めればいいだけのことであるのに、過敏すぎると逆に「肩肘張る」ことになってしまい逆効果になる(笑)。何事もほどほどがいいようである。

- 2007/08/04 -