下品なツイッター

今や思考力も想像力もないサル並みの子供がスマホを持っている時代である。そういう子供がツイッターなどをするから、こういうことも当然に起こってくる。
NEWS BOX
事故の被害者に心ない非難
佐賀県神埼(かんざき)市で5日に起きた自衛隊ヘリ墜落事故で、家を失った住人がネット上で罵声を浴びている。
自衛隊ヘリが墜落した際、家に一人でいた11歳の女児は軽傷で奇跡的に難を逃れた。翌日、父親の「許せないですよね」というコメントが新聞で報じられると、ツイッター上に非難の投稿があふれた。
 <は? 許せないとか何様? 墜落して亡くなった隊員の事考えねーのかよ>
 <わざと落ちた訳じゃないと思うし許せないの意味が分からん>
 <わからんでもないが死ななかっただけいいじゃないか>
 <「許せないですよね」じゃねーよ。イースター島にでも越しとけ>
 <平和ボケも過ぎたものだ まずは国のために死んでしまった人を追悼でしょ>
- 毎日新聞2018/02/10 -
どれも、ああいう事故のニュースを見て、「普通の大人」が漏らすような意見ではないことは一見してわかる。言っていることがまるでコドモで、ガキどもがケンカをするの時の言い草そのものである。しかも言い放題、言った者勝ち、で終りである。これらが正常な社会感覚を持っていないことがよくわかる。多分そういう頭の軽い(中味はカラッポの)ガキまたはジャリだろう。
反証もあげず、匿名者の脅迫・言動は責任を取らない。
- 森村誠一「植村隆「真実 私は「捏造記者」ではない」(岩波書店)での寄稿文による」-
もしこれが、足腰を使って取材していたら、顔も当然見えるから、こういう言辞を吐く者が頭の悪そうな子供であることがすぐにわかる。ニュースに取り上げる価値もないことも当然わかるはずである。しかし、ツイッターだけでは顔が見えない。それでこんなガキどもが「普通の大人」のようなものに「格上げ」されてしまう。そして、これが社会一般の風潮であるかのように扱われ、なんとなく「もの言えば唇寒し」のムード(委縮効果)をかもし出し、言論封殺への有形無形の圧力になる。それが憂慮にたえない。

ところで、こういう程度の低いジャリがツイッターでまき散らすゴミのような放言をニュースにする。それが「さも重大なこと」のように報道する伝統マスコミの新聞も異常である。最近の新聞はこういうツイッターなど「ネット上」で拾ってきたゴミのようなネタを使うという傾向が顕著である。少し前には産経新聞のインチキ記事の例もあった。なんせラクである。手抜きができる。それにしても、足腰を使って自分の目で見て取材する、なんてことはもう昔語りになってしまったようである。

- 2018/02/14 -