マスコミのデタラメぶり

チンピラが書いていることはゴミだ。そのゴミで商売しているのがマスコミだといえば、それまでのことになるが、次のような話がある。
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1ドル105円が“死守ライン” 日経平均2万円割れの悪夢再来か
アメリカが利下げを加速させると「日米金利差の縮小」から、為替相場は円安に振れやすくなる。7月31日(日本時間8月1日未明)に米FRB(連邦準備理事会)が0.25%の利下げを決めたあと、ドル円相場は円安傾向になり、1ドル=109円台をつけた。
- 日刊ゲンダイ2019/08/05 -
この点は上とは逆に、アメリカが利下げをすれば「円高になる」というのが多数説(経済学の常識)であろう。逆に、アメリカが利上げをすれば「円安になる」ということにもなる。
ちなみに、2019/08/05での日本時間7時では1ドル=106.53~106.56円である。
利下げをすることは自国通貨を「通貨安」に導くことになり、その反面として他国通貨は「通貨高」になる。そんな効果をもたらす。

投資する方からみれば、ドルの金利が高いからドルを持って(買って)おこうという動機付けになる。利子が低ければ持つ価値はない(売ってしまえ)ことになる。ドルは売られやすくなる。買われる通貨は高くなり、売られる通貨は安くなる。

アメリカでいえば、利下げはドル安、その結果として円高になる。これは日本が大規模金融緩和で利下げ(ゼロ金利/マイナス金利)にして円安(ドル高)を導いてきたことでもわかる
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窮地に追い込まれそうなのが日銀だ。問題の多い緩和再開とはいえ、米欧がそろって動けば、外国為替市場で円高が進む恐れがある。
- 毎日新聞2019/08/02 -

日銀は七月三十日の金融政策決定会合で、状況次第では「躊躇(ちゅうちょ)なく追加的な金融緩和措置を講じる」とし、緩和競争に加わる構えだ。ただ打つ手は限られており急激な円高懸念は残る。
- 東京新聞2019/08/02 -

FRBが追加利下げに踏み切れば、一気に円高が進むかもしれない。
- 信濃毎日新聞2019/08/02 -

中国では中国人民銀行(中央銀行)が金融緩和措置を実施しており、欧州中央銀行(ECB)も9月にも利下げを実施する構えだ。世界的な緩和の流れは強まっている。そんな中、難しいかじ取りを強いられそうなのが日本だ。欧米が利下げに動けば、金利差の縮小から円高が進み、国内の輸出企業の収益を圧迫する恐れがある
- 京都新聞2019/08/02 -

米国の利下げは円高要因であり日本経済に与える影響も大きい。
- 北海道新聞2019/08/03 -

欧州中央銀行(ECB)も7月の理事会で近い将来の利下げを示唆した。米中摩擦も含め、円高が進みやすい環境にある。
- 朝日新聞2019/08/05 -
どうやら、冒頭のマスコミの記事だけが異常だったようである。

ただし、重要なことは、経済変動は多様な原因が複雑にからみあって起こる、ということである。単一の事象が原因になって動くことはほとんどない。たとえ、これから円高または円安になったとしても、それがアメリカの利下げ「だけ」によるものだとはいえないことはもちろんである。

- 2019/08/05 -