札幌番外地(北海道)

北海道。以前は本州に住む者にはとてつもなく遠い最果ての地だった。今や交通事情の発達のおかげで、この最果ての地でさえ一泊二日(いや日帰りでも可能)でいけるようになった。普通に朝出れば昼前には千歳空港に着く。狭い機内風景ばかりでは旅情もへったくれもない。遠くへ来たという感覚もない。

出るときは雨がざあざあ降っていたが、ここでは雲間から太陽がみえる。しかし、冷夏のせいか風がひんやりと冷たい。 北海道の玄関口とはいえ辺りには何もない。安全上もともと空港は都心部から離れた所に作られることが多いので当然か。JRで札幌に向かう。玄関(千歳空港)から居間(札幌)までは約40分でいける。電車の窓の外に見える家に瓦屋根がないのが印象的である。北海道の家はみんなこのようであるらしい。

札幌に着く。さすがミニ東京といわれるだけのことはある。機能的ではあっても無機質なビルが林立する。しかし、道路は広く、それに対して車は多くない。なんとなくゆったりとしている感じを受ける。町を歩けば見た目より木が多く、いわば公園の中に町があるという感じがする。 とりあえず今宵の旅寝の夢を結ぶホテル(左上の写真/下は札幌駅)に荷物を置く。

ホテルの窓から見ると駅前北西前方に広大な「森林」地帯がある。地図によるとかの有名な「恵迪寮」「都ぞ弥生の雲紫に」で有名な北大である。さすが北海道文化圏の牙城、広大である(推測)。あたりをブラブラする。

しかし、広い。まるで公園だ。疲れた(笑)。最近、国立大学が法人化されたが、全国立大学の人的物的資源をランダムにかき混ぜて等分したあとに競争の前提ができる。こういう大きなところと地方の環境劣悪なところとの差を固定したままで同列に競争させても、初めから競争の決着はついているようなもんだ。

初めての土地では駅がいちばんわかりやすい。駅ビルは最近のリニューアルでどこも人が多い。なるべく人の少なそうなところで三国シェフの経営する「ミクニ」に行く。場所も高いが値段も高い!しかも原則予約のみらしい。それで「飛び入り」は単品のみになるという。肉と魚を一品ずつとワインとビールをたのむ。こういう所の常として「これは****でとれた****で、・・・」とありがたい能書がつく。プラスアルファの「味付け」か今流行(はやり)の説明責任なのか、いずれにしろ何となく「うまい」ような気分にはなる(笑)。

北海道に来たからにはやはりカニを食べないとということで、次に駅の近くにある「かに本家」にいく。ここで初めて泳いでいる生きたカニをみる。カニの一品料理をいろいろと頼んで北海道の地酒を飲む。結構酔ってしまったなぁ。。。そのあと札幌駅ビルの二十何階かにある風呂にいく。裸で眼下に札幌市外が見渡せて爽快。

さて、翌朝。駅でコーヒー飲んだあと、旧北海道庁、植物園、時計台、札幌ビール園などに行く。ビール園は真昼間のせいかそう人は多くなかった。ジンギスカンを食べビールを飲む。ジンギスカンがなかなかおいしい。いくらでも食べられる。昼間から調子に乗って飲みすぎてしまう。赤い顔した酔っ払いで昼から外に出歩けなくなってしまう。ホテルに帰って酔いさまし。で、、、その日は何もできなくなってしまう。昼間から酒を飲むのはよくないなぁ(特に酒に弱いものにとっては)。



すすきのの夜(札幌)

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