釧路湿原

釧路の朝は曇り空だった。JR釧路駅まで行き構内の喫茶店でコーヒー。その後、駅前にある釧路和商市場にいく。ここは一般人にも開放され、小売もしてくれるところとしていろいろな本などに紹介されている。場内をまわってみたが、カニ、サケ、ウニ、イクラなどの海産物を扱う店が圧倒的に多い。ここで北海道らしいものを適当に選んで地方発送してもらう。

釧路駅発の「ノロッコ列車」の出発にはまだ時間があるので、北大通を幣舞橋方面に歩く。以前は南大通の方が役所などが多くメインストリートであったが、今では商店街が多い北大通の方に中心が移ってきているようである。歩いているとこの地に饅頭系の銘菓を作る店があるのはちょっと驚く。フィッシャーマンズワーフまで歩いて中をブラブラしてまた駅に引き返す。

ちょうどJR釧網本線の「ノロッコ列車」に乗れる時間になる。この列車は民営化JRの名物列車のひとつ。車内は木でできた机と座席が配置された特別仕様。釧路湿原に最も近い釧網本線の一部区間を車窓から楽しめるようにしたものである。もちろん普通の列車だから下車することも自由。塘路(とうろ)駅までの往復切符を買い乗り込む。列車内では湿原について観光ガイド放送がある。湿原の見所にさしかかるとスピードが極端に遅くなる(ノロノロと走るからこの名前がついたようである)。列車内からははるか遠くに阿寒の山々もみえる。

釧路湿原はラムサール条約1)に登録されている湿地である。前日に雨が降ったので釧路川の水が少し濁っているのがやや残念だったが、それでもきれいに見える。積み木で作ったような塘路駅に着くと、この列車が折り返し帰りの列車になる。釧路駅に12時53分に帰ってくる。帰りの飛行機が午後2時40分だから、さっそく釧路空港に向かう。1時間ほどで空港につく。空港は乗客で大混雑。手荷物チェックに異常なほど時間がかかって時間どおり飛ぶのか心配だったが、なんとか定刻どおりにおさまったようである。
NOTES
1) 水鳥や固有魚類などの生息を支える湿地の保全を定めた条約。正式名称は「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」。1971年イランのラムサールで開かれた国際会議で条約が採択された。1975年12月発効。日本は1980年10月に加盟。琵琶湖や釧路湿原などが登録されている。
感謝

謝辞
今回の道東の旅については、生粋の北海道民かつ道庁職員である「さきもり少年」さん(とその愛車)の多大な協力を得て実現することができました。
いろいろありがとうごさいました



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