にごり酒

珍しい酒をもらう。Fさん、ありがと。これが有名な福司酒造のものですね。ラベルが実に面白い。クイズ番組のネタになっても不思議ではないような気がするほどである。

濁り酒というと、いつも思い出すのは藤村の詩である。
暮れ行けば 浅間も見えず
歌哀し 佐久の草笛
千曲川 いざよふ波の
岸近き 宿にのぼりつ
濁り酒 濁れる飲みて
草枕 しばし慰む
こういう憂いを帯びた春の情感にぴったりの酒である。

石川啄木がさいはての地で詠んだ歌に
あはれかの国のはてに
酒のみき
かなしみの滓を啜るごとくに
というのがある。啄木が飲んだのはこの濁り酒であったのかもしれない。
- 2005/03/30 -


奇襲とゲリラ

ライブドアの「真珠湾攻撃」のような奇襲に対して、今度はニッポン放送が貸株という「ゲリラ戦法」でまた驚かせる。しかし、貸株自体は信用取引などでは普通に行われている(それがなければ信用取引自体が成り立たない)ことだから別に奇異なことではない。しかし、ライブドアへの「嫌がらせ」の方法として、後々に訴訟のネタを残さないような方法をいろいろ考えた結果がこの「ゲリラ」であろう。貸株といえば株の信用取引以外には出番はないものと思っていたが、意外なところで出番があったようである(笑)。

ところで、去年から株式ジャーナリズムの世界ではM&A解禁は株式相場にはいいことだというムード一色であった。その理由は単純かつ一面的。M&Aで外人が日本の株を買えば(それも高値で)、株価が上がる、相場が活況になるということにある。ならば、証券取引所の上場株を全部アラブのオイルマネーあたりでM&Aしてもらったらどうか。株式相場は大活況、高値乱舞、バブル再来。いいことづくめである。。。しかし、その後、東証はアラブ証券取引所になっているかもしれない(笑)。
- 2005/03/26 -


整理

古くなったとかディレクトリ構造を変えたいとかで、もう削除してもいいと思うようなファイルでも、検索でヒットしているのをみると、つい残してしまう。しかし、整理しないとテキストファイルの整理ツールとして重宝しているブラウザ(インタネみるのと同程度の比重を占めている)を使う意味がない。近いうちに整理しないと。。。。
- 2005/03/21 -


数字の魔術の例

真偽は不明だがライブドアがフジテレビを買収するという。この会社は今ではニュースメーカーとしてのイメージが定着したようである。ところで、ニッポン放送の新株予約権の差し止めに際してこの会社は「株主の利益を無視するものだ」という主張をしていた。しかし、ライブドアは自社の会社の株主に対してはどうなのか。この会社は儲かっているにもかかわらず配当金は1円も出していない(会社四季報でみるかぎりここ数年は配当をしていない/上場は2000年4月)。こんな会社が株主の利益をうんぬんするのはおこがましいことではないか。

しかし、数字の魔術とは恐ろしいものである。こんな会社でも、「株主優待を含めた高利回り会社ランキング」では堂々の1位である(会社四季報2005年2集)。それも2位以下をぶっちぎってダントツの首位である。その利回りは1090.41%である(ちなみに2位の会社は34.39%)。さすがに世間を騒がせるだけのことはある、と思ってしまいそうである。しかし、その内容をみてみると、1株を買って持っていれば、自社販売ソフトの「LindowsCD日本語版」がもらえる(金額にして3980円相当)というものである。この会社は売買単位が1株であるが1株買うための手数料はその株価の数倍から十数倍するだろう(笑)。

ちなみに私が株主優待がよくて手放さない某外食チェーン株は、このランキングでは利回り3.88%で順位では116位である。これだけみると全然比較にならないような感じを受ける。しかし、1株の配当金は5円あるし(以前は15円ぐらいの時もあった)、年間で24000円分(半年12000円*2)の「食事券」が優待で付いてくる。どっちがトクか。その実質たるやライブドアの比ではないほど「株主の利益」を重視しているものと思うのだが、、、。
- 2005/03/19 -


バカ経営者

ニッポン放送の社長をはじめとする経営陣は幼稚だというのが株式市場での大方の評価である。この社長の言うことはまるで非公開の閉鎖的中小企業の社長並の言い草であることによる。株主は会社の所有者である。これはどんな商法の教科書にも書いてある超基本である。その株主が経営を委任する社長等を選任解任する。これも基本。経営者は会社のために忠実義務、善管義務を負っている。ライブドアが株主になれば会社の資産価値が減るというなら、そうなった場合に価値を減じないような方策をとることが法律上要請されているはずである。

これをないがしろにして、フジサンケイグループうんぬんというのはまさに経営者として失格であろう。自己の保身以外のなにものでもないと東京地裁から指弾されたことがまだわかっていないようである。ニュースなどでは経営者支配の現状に株主主権から一石を投じたといわれるが、実は株主主権こそが原則なのである。旧弊にどっぷりつかった主客転倒した発想はまさにグローバルスタンダードに背馳するものとして、株式市場では冷笑の的になっているというのも、むべなるかなである。
- 2005/03/16 -


変態議員

自民党の中西某という議員が強制わいせつの現行犯で逮捕された。その時に「私には不逮捕特権がある」といったという。ふざけたヤカラだ。この特権はこういう変態議員に与えられた「免罪符」ではない。憲法の趣旨と国会法も知らないただのバカである。こんなバカ議員はやめたほうがいい。

なにが派閥の「勉強」会だ。ただの宴会だろうが。憲法さえもよく理解していない、こんな自民党の議員どもが憲法改正などをたくらんでいるというから笑止千万である。
- 2005/03/11 -


蒲団パソコン

こたつパソコン(ホームコタツの上でパソコンすること)はディスクトップ型のでかいパソコンでもなんとかできたが、蒲団パソコンとなるとノート型が圧倒的に便利である。古いノートパソコンを少し前から蒲団パソコンに使っているが、結構便利である。LANケーブルを付け替えればインターネットもできる。しかし、副作用もあるようで、蒲団パソコンをすると腹ばいになることが多く、体の節々が痛くなるようになってしまった(笑)。
- 2005/03/09 -


地理感覚

佐々木譲「歴史を読むための地理感覚」に移動
- 2005/03/03 -


情報流出

新潟大学の学生ら180人の情報がネット流出していたというニュース(朝日新聞2005/03/01)。この大学の学生だけが閲覧できるようにアクセス制限をかけて大学のホームページ上に掲載していたものだが、一般の検索サイトからでもアクセスできるようになっていたという。 ところで、このホームページでもアクセス制限をしている部分が少なからずある。だれでもがみえる状態に置く必要のないファイル、一般公開に不適当なファイルがあること、さらに一括ダウンロードソフトからの「根こそぎ」ダウンロードを防ぐ必要があること(転送量が大きくなりサーバーの負担が大きくなるので、こういうヤカラが増えてきた場合は非公開ファイルにしなければならない)、による。しかし、それらのファイルの URL は公開状態にあるから、覗かれる可能性もある。おりしも、今日、下記のような検索サイトからのアクセスを3件見つけた。

218.251.25.79 - - [28/Feb/2005:23:11:07 +0900] "GET #workshop#mfcx#mfcx_03_1$html HTTP/1.1" 401 482 "http://www.google.com/search?hl=ja&lr=lang_ja&ie=UTF-8&oe=UTF-8&q=http%3A%2F%2Fmermaid-tavern.com%2Fworkshop%2Fmfcx%2Fmfcx_03_1.html&num=50" "Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)"
これから判断すると、検索キーワード欄に直接URL(アクセス制限しているもの)を打ち込んだようである。しかし、この場合は、
URL mermaid-tavern.com/workshop/mfcx/mfcx_03_1.htmlに関する情報は見つかりませんでした。
というメッセージが検索者に表示されて、幸い先の新潟大学のようにはなっていないようである。転送バイト数が482だから(エラーメッセージだけが表示されている状態)ガードはできているようである。しかし、今の時代情報は宝である。見せてもよいネタとそうでないネタとを区別して、その監視と管理には注意しないといけない。
- 2005/03/01 -