本の解説まで求めているのは大抵学校などのレポートに流用するためであろう(こういう人は元の本も読まないはずである)。以前のように本を読んでいろいろ調べたり考えたりすることは昔語りになりつつあるようである。これにちなんで、少し前の新聞に出ていた、本の検索についての記事を思い出す。
211.4.121.28 [24/Jun/2006:23:00:08] 艱難汝を玉にする 意味
220.216.109.105 [11/Jun/2006:23:45:16] 裁判官はなぜ誤るのかの本の解説
しかし、ここに書かれているようなことは検索サイト側の論理であろう。本屋や出版社側からみれば、インターネットで検索している者の大半はその内容が「つまみ食い」できればそれでよく、あえて本を買うことはないというのが大勢の見方である。こういうことが行われれば本屋・出版社の大半は消滅してしまうであろう。本屋さんの置かれた環境の前途は険しいようであるが、本好きとしては、なんとかがんばってほしいものである。
出版社から書籍の提供を受け、消費者が本の中身をキーワードで検索できる。(中略)。言葉を打ち込むと、その言葉を含む本とページの一覧が表示される。無料会員になれば、検索したページの前後数ページもパソコン画面上で実物同様に見られる。気に入れば販売サイトに飛び、ネット経由で実際の本を買える。
- 朝日新聞2006/05/11 -