年表

少し前に銀行からサービスで「1930年~2006年 日本のあゆみ」という年表形式の冊子を送ってきた。こういうのを見るのは結構楽しい。パラパラ見ていると、物価、世相、流行語などが出ていて、昔のことが思い出されてなつかしい(笑)。

10年前は消費税が3%から5%になったのか、これならそろそろ上がりそうだな。20年前は国鉄が分割民営化してJRになった。もうそんなになるか。1955年(昭和30年)は、世相は「三種の神器」の時代、カレーライスが100円か、この時代にしては高すぎる気がする。その前年の理髪料が140円とくらべても、カレーライスが特に珍しい食べ物だったということでもなければ考えられない(事情不明)。また、1951年(昭和26年)の流行語が「エントツ」だという。なぜこれが? その背景がサッパリわからない(笑)。

今は数年前と比べるとガソリンが高くなった。しかし、1980年(昭和55年)頃は1リットル155円だった。ただし、この時は1ドル204円。当時の155円は今の円ドルレートにすると1リットル80円ぐらいになる。そうなっていないのはやはり原油自体の価格が上がっているということなのであろう。
などなど、、、しばしタイムトンネルをかいくぐって遊べたパンフレットだった(笑)。
- 2007/03/31 -


業者

家電リサイクル法によって、だいぶ前からある種の家電製品は廃棄するにも費用が必要になっている。機器の買い換えの時には払わざるを得ない。ところが、「ヤマダ電機の回収家電1600台、委託業者が横流し」をしていたという(朝日新聞2007/03/30)。再生利用しないとなると、下請けの委託業者にとっては、労せずして、製品の持ち主から「費用」は入ってくるし、製品はリサイクルショップに売って「代金」は入ってくるという二重の利得になる。これでは「坊主丸儲け」状態である(笑)。大きな家電製品の運搬手段をもち、そういう機材のリサイクル店ともつながりのある下請けの委託業者というのが犯罪の主役である。

ところで、最近頻発している金属窃盗。マンホールの蓋、公園の滑り台の金属、カードレールの金属、工事現場にある工事用の重い鉄板など、至るところで発生している。この犯人も、こういう物の運搬手段をもち、金属関係業者と何らかのつながりのある、そういう物品を扱う業者であろう1)。最も犯罪を行いやすいポジションである。表では一見まっとうな業者ふうの隠れ蓑を装い、裏では窃盗団に早変わりする。これが実体であろう。こちらの方もまさにジキルとハイドである。それにしても、今までとは異なったタイプの犯罪主体の登場とでもいうべきか(笑)。人生いろいろ、業者もいろいろである(爆)。

1) たとえば、下記のようなもの。
大阪府豊中市服部寿町の服部学校給食センターの廃棄物置き場から、アルミ製の食器類約1000点が盗まれた事件で、豊中署は3日、同市西泉丘の清掃・廃品回収会社員、山口善法容疑者(34)と同府箕面市西宿の同会社員、中島健一容疑者(30)を窃盗の疑いで逮捕した、と発表した(朝日新聞2007/04/03)。
- 2007/03/30 -


能登

松本清張「ゼロの焦点」に移動
- 2007/03/29 -


密約

今から30年以上前の沖縄密約事件の当事者であった元毎日新聞記者が、不当な起訴で国に名誉毀損されたことを理由として起こした損害賠償請求が請求棄却になったという(朝日新聞2007/03/28)。不法行為による損害賠償などには不可避的に時効または除斥期間のカベがつきまとう。今回も事件後20年(除斥期間)で請求権は消滅したから内容には踏み込まないということである。

外交文書は政治的配慮からかなり時代が経過してから公表されるのが常である。この事件の中心になった密約の存在は今となっては明白な事実となっている。この政治的責任は誰もとっていない。そして、この事件によって今後は事実の公表を遅らせることによって、いかなる請求も受け付けないとする政府側の「手口」がますます横行するようになるだろう。元記者は「権力は鉄壁。生やさしいものじゃない。だから発信しつづけるしかない」という。こういう硬骨漢がまだこの日本に存在することは頼もしいかぎりである。ごまめの歯ぎしり、蟷螂(とうろう)の斧といわれても、声を上げていくこと以外に権力(特に選挙の洗礼を受けない公務員)を監視する手段はないだろう。
- 2007/03/28 -


勧誘

銀行から久しぶりにいつものような勧誘電話がかかる。ここ3ヶ月間ほどはそういう電話もなく平和だったものの、ついにまたやってきたかという感じである(笑)。銀行は儲けすぎのうえに、税金は払わないという批判のほかに、高金利・高利回り商品について不当表示の疑いがあるとニュースや新聞で取り上げられていたので少しは自粛していたのかもしれない。しかし、ダイレクトメール的なものは頻繁にくる。それを見ると、リスクのある金融商品の説明で以前は小さい字でしか記載されていなかった部分が、赤い字で普通の文字サイズに変わっていたという程度である。相変わらず誇大表示にしか見えない「特別金利7%」「特別金利5%」などが真ん中に大きく表示されている1)。そう「心を入れ替えた」ようには思えないシロモノである。それでも新年度が近づいて、少しほとぼりが冷めたところでまた勧誘を再開したようである。さすが、金の話になると無関心ではおれない人間の弱みを巧みについてくる(笑)。しかし、無い袖は振れないのだが、、、。

1) この表示はパンフレットの中で最も大きいが、以前ではそのサイズはこの2倍以上の大きさがあった。やや誇大さを控えたということであろうか。
- 2007/03/27 -


桜開花

王敏「花が語る中国の心」に移動
- 2007/03/26 -


ペットボトル

カラになったペットボトル(500ml)を3個に水道水を入れて目に付くところに置いていつでも飲めるようにしている。単に脱水症状の防止のためだけだから別にお茶などでなくてもいいわけである。パソコンの横にも1つある。こうしておくと「余禄」もある。普通は水面は平らであるが、時々波打つことがある。地震の影響である。今もこのペットボトルが波打った。体にはほとんど感じないので、近くで小さなものかもしれない。それから少したってニュース速報で「能登地方で震度6強の地震が発生」したという。遠くで大きなものであったようである。 それにしても最近は地震が多い。昔から恐いものの代表に「地震、雷、火事、オヤジ」といわれるが、「オヤジ」以外は今なお健在である。クワバラ、クワバラ。
- 2007/03/25 -


代理出産

長らく続いた某タレント(向井亜紀)の代理出産問題も最高裁の決定が出て「決着」がついたようである。自分の受精卵を使ったものでも代理出産では母子関係は認められないという。母子関係は分娩によって発生するという伝統的な考え方に基づいたもので、特別の法律でもない限りこれはやむをえない。しかし、科学の進歩に対して社会制度の整備は格段に遅い現状に対して一石を投じた意義は大きい。同種の問題はこれからもいろいろ発生してくるだろう。誰かが声を上げてこういう裁判を起こさなければ、世間の耳目をひくこともなく、それへの関心も喚起されないだろう。そしてそれが遅々として進まない立法や行政の「尻をたたく」ことにもなる。危険運転致死罪や犯罪被害者保障制度などももとをたどれば数人の被害者が声を上げたことから始まったように、いずれ代理出産も例外的な範囲に限って認められることになるだろう(私見)。揚子江(現在は長江という呼称が一般的)のような大河でもその水源は小さな盃(觴)を浮かべることができるほどの小さな流れである。人間の「希望」はこういうところにありそうな気がする。
- 2007/03/24 -


形式

城山三郎「無所属の時間で生きる」に移動
- 2007/03/22 -


パソコンライター

パソコン系ゴミ本/日向駿馳著「入門 Visual C++」に移動
- 2007/03/22 -


保険商売

人の不安感につけこんだ保険会社のズサンな手口がまた明らかになったようである。「損保大手の三井住友海上火災保険は20日、取り過ぎていた件数が少なくとも8855件(約8億4000万円)にのぼる」という。これに対して支払いの方はあれこれ言いがかりをつけて支払わない。たとえば「自動車保険などの保険金不払いの最終調査結果について、計5万1486件(約54億円)」になるという(朝日新聞2007/03/20)。濡れ手に粟の詐欺師商法そのものである。これでは儲かってしょうがないだろう(笑)。それにしても、保険が「保険」にならないこの世相、どこかおかしい。
- 2007/03/21 -


被害者

今日はオウム真理教による地下鉄サリン事件があってからちょうど12年目になるという。事件の当事者以外にはもうほとんど忘れられている。この数ヶ月前にあった兵庫県南部地震も似たようなものである。社会的衝撃が大きい事件でも、少し時間がたつとマスコミもほんの「申し訳」程度には取り上げるだけで、実質は商品価値のないもの(賞味期限切れ)と同じ扱いである。時の流れは非情である。しかし、当事者にとってはいまだに切実な問題として残っている。事件・事故というものは本質的には個人的なものなのだろう。その傷痕は個人だけに残ってしまう。

ところで事件の中心になったオウム真理教は看板は架け替えたものの、いまだに活発に活動を続け被害者への補償もしていないという。 折りしも、誹謗中傷の書き込みで有名な「2ちゃんねる」の管理者は名誉棄損で訴えられ敗訴し続けているが、賠償について、「支払わなければ死刑になるのなら支払うが、支払わなくてもどうということはないので支払わない、踏み倒そうとしたら支払わなくても済む。そんな国の変なルールに基づいて支払うのは、ばかばかしい」と述べているという(読売新聞2007/03/20)。 加害者のやりたい放題、言いたい放題である。まさに被害者受難の時代である。人災が天災になったのでは救われない。それにしても、偶然にもこういう事件に出会わなかったことを感謝すべきなのかもしれない。
- 2007/03/20 -


歴史

歴史といえば、学校で覚えるのはヨーロッパ、中国(とインド)が圧倒的に多かったような印象しかない。それも強国中心でその周辺諸国になると路傍の石のように無視されていた。ついついそういう国は「ない」ものだと思ってしまうことがある。しかし、どの地域にも人はいたし、それぞれの歴史がある(当然)。
画像掲示板に出ていたパトリックは聞いたことがない。そこで手元にある英語の辞典などをみると、Patrick(389?-461?)という人は、アイルランドにキリスト教を布教した英国生れの司教であるという。アイルランドは独立をめぐってイギリスともめにもめたことは有名な話である(いわゆるアイルランド問題)。それだけに国を思う気持ちも強いのかもしれない。
ところで、彼が布教活動をしたのは433年頃である。この頃はキリスト教がローマ帝国の国教とされ、ゲルマン民族の大移動、ローマ帝国の東西に分裂した時代である。ひるがえって、日本では「倭の五王」の時代。倭王珍1)が宋に朝貢し安東将軍倭国王とされた頃である。この時代になるともうイメージが全然湧いてこない、はるか霧のかなたである(笑)。庶民はまだ竪穴式住居に住んでいた時代である。大化の改新が645年だから、これより200年前ぐらいになるから当然かもしれない。それにしても、、、さすがヨーロッパ諸国の歴史は深い。

1) 五王の讃、珍、済、興、武は中国での呼び名で、珍は反正天皇か仁徳天皇であるといわれている。
- 2007/03/19 -


アイン

日曜の朝に放送している「遠くへ行きたい」は結構好きで時間があれば(起きているときは)たいてい見ることにしている。今日は飛騨高山近辺のものだった。出だしの場面がテレビドラマに何度もなった「白線流し」だった。その昔、初めてこの話を聞いたたとき「よくできたフィクション」だと思ったものだが、これは実話であるのにも驚いたものである。この儀式の開始の時に高校生が「アイン、ツバイ、ドライ1)」と言っていたのも蛮カラでなつかしい(笑)。まだまだ古き良き時代の名残が消えていないのがなんともうれしい。これはやはり飛騨高山という土地柄によるのであろう。古きものが残るには、それなりの環境も必要であることをあらためて感じてしまった。

1) これは日本語の「いち、にぃ、さん!」のドイツ語だが、正しくは「アインス、ツバイ、ドライ」である。しかし、昔から蛮カラな高校生は「アイン」と言っていたようである(藤田五郎「ドイツ語のすすめ」講談社新書)。
- 2007/03/18 -


漢字

秋から放送されるNHKの朝の連続テレビ小説が「ちりとてちん」に決まったという。落語ファイン以外にはこの言葉の意味はわからないだろう。ちなみに、近くにある国語辞典をみても出ていない。これは上方落語のネタのタイトルで、知る人ぞ知るマニアックな言葉であるから当然かもしれない。このネタは東京落語では「酢豆腐」というものになる。同じものの呼び名でも、町人文化と武家文化の違いを反映してか、関西は「ひらがな」で柔らかく諧謔的であるが、関東は「漢字」でいかにも堅苦しい。ところが、この「酢豆腐」の方はたいていの国語辞典には出ている。落語から「国語」に昇格した数少ない言葉の1つである。豆腐に酢をかけた食べ物のことではない1)。辞典に載せるにはやはり漢字の方が「すわり」がいいのかもしれない。

1) 酢豆腐とは、知ったかぶりをする人。半可通のことをいう。
- 2007/03/17 -


改革

西武球団の裏金問題、電力会社(今回は北陸電力)の原発事故隠し、自己の利益のためなら何でもするという体質がまたまた露見したようである。 規則や協定などはもちろんのこと法律までも公然と無視するのが「大人」の世界だといわんばかりである。そして、いつもながら責任の所在も不明という状態である。この世界では「悪の論理」が公然とまかりとおっているようである。

政府が力を入れている初等・中等教育の「教育改革」も、その範囲内にとどまるものなら結局は無意味なものであろう。まっとうな人間に教育して送り出したところで、「学校と会社とは違う」、「企業とはそういうものだ」というもっともらしい「悪の論理」で塗り替えられてしまうのが現実である。大人が変わらずに、子供が変えられるはずがない。政府のやっているような教育ママ(パパ)が喜びそうな「エサ」を目の前にぶら下げただけの人気取り「改革」では、結局は何の改革にもならないだろう。
- 2007/03/16 -


苦言

ほとんどニュースにならなかったことだが、宮崎県知事が頻繁に上京して政府・官庁まわりをしていることに対して伊吹文科大臣が、国と地方は対等の関係、そう国にペコペコするもんじゃない。県の仕事をしっかりするように、と述べたという。県のセールスマンを「売り」にしてきた県の特産物も受け取らなかったという。何かと問題の多い現内閣の大臣たちであるが、はっきり言うことの爽快さを久しぶりに感じたものである。

この知事がテレビに露出すること(それを利用すること)があまりに多いので、国民もこの種のニュースにはやや食傷気味である。それがやっと噴出したものであろう。この知事は無党派とはいいながら自民党にすり寄ろうという保守的傾向は選挙前からあった。頻繁な「中央」詣ではその現われであろう。そして会ったところでほとんど話をするネタさえないことは、すでに中川政調会長との会談の状況がテレビで放送されたことでも明白である。こういう無用のことに苦言を呈したことは評価すべきであろう。是々非々。
- 2007/03/15 -


クジラ

本多勝一「極限の民族」に移動
- 2007/03/14 -


アンバランス

不正経理を会社ぐるみでおこなっていた日興コーディアルグループについて、東証がその上場を維持したという。これは理解しがたい。昨年の今頃、これより金額としては少ない不正経理で電光石火のごとく上場廃止となったライブドアと比べても、そのアンバランスさは明白である。

これは同じ証券関連業種からくる仲間内に甘い体質の現われであろう。東証にすれば証券会社は営業部員のようなもの。文字通り金を運んでくれるありがたい仲間であり身内でもある。上場廃止にすればその金の入り口が一つ減る。それは困るというわけである。

証券会社であればこそ、他の会社にくらべて証券関係にはより潔癖であることが求められるのに、その逆ではどうしようもない。小さな悪はすぐにつぶれるが、大きな悪はつぶれない。悪はこうして増殖していくことになるのであろう。
- 2007/03/13 -


禁錮

スペインで3年ほど前に列車爆破があったときの犯人たちに禁錮4万年が求刑されたという。日本とは制度が違うとはいえ、刑が重い軽いという以前に思わず笑ってしまうほどである。一種のユーモアの域に達しているかのようで、こうなると被害者も刑が軽すぎるなどとは言えそうもない雰囲気がする。どういう制度を採用するかについては国民性の違いもかなり影響しているようである。「葉隠」以来、「一死以て大罪を謝す1)」という伝統が色濃く残る日本ではそういう制度は受け入れられそうにない。外国の文化伝統などをトータルに知ることはほんとうに難しいことを実感する。

1) 終戦のときに自殺した阿南陸相の遺書にあった言葉。「一死以て大罪を謝し奉る」による(朝日新聞1945年8月16日)。
- 2007/03/12 -


迷惑メール

迷惑メールのために米店頭市場で公開されている35銘柄の取引が停止されたという(読売新聞2007/03/09)。迷惑メールは瞬時にして大量に出せる。これを利用すれば、不特定多数の投資家に「上昇相場に乗れ」「株価が急騰する」という内容のメールが送られてくると、確かに株価操縦の危険はある。株価の動きは「理論」通りうごくことはまずない。むしろ、デマでもガセでも、それに「乗って」多くの人が買えば上がり、売れば下がる。こちらの方が実際の変動の要因ともいえる。

しかし、これは迷惑メールの規制がないところでの特異な現象である。日本ではこういうことで株価の操縦は起らないだろう。今では迷惑メールの発信は事実上不可能になっているからである。実際にも、やってくる迷惑メールは全部海外発のものである。迷惑メールはもう一種の公害であるといっても過言ではない。とにかく、時・所を問わないメディアの場合、一国だけ規制しても効果は皆無であるからである。外国でも実害の発生の危険があればいずれ規制されるだろう。そのときまでは、ガマンか(笑)。
- 2007/03/09 -


転換

中国の上海の中学・高校の歴史教科書が紹介されていた(朝日新聞2007/03/08)。かつてのような共産主義宣伝、反米政策、対日批判はすっかり影をひそめているのに驚く。特に、重点が文化文明史・生活史などに移ってきているようである。「ビルゲイツとマイクロソフト社が設計したパソコンソフト」などについての記述まであるという。日本でも民間企業の創業者やその製品名などが取り上げられたりすることはないのと比べるとかなりの方向転換である。中国がどこの国をメインのターゲットにしているかがうかがわれて興味深い。また、日本の開発援助(ODA)も今になってやっと初めて記述されたという。北京の壮大な空港も大半は日本の援助資金で作られたことなどは中国人のほとんどは知っていない。正しい「歴史認識」を他国(特に日本)に押し付けるからには、自国のことも正確に書かざるを得ないのであろう。この点では中国にとっては書きたくないことだったのかもしれない(笑)。いずれにせよ、一面的な記述がなくなることはいいことであろう。
- 2007/03/08 -


英語

小田実「何でも見てやろう」に移動
- 2007/03/07 -


激変

初夏と思えばまた冬に逆戻り。前日比マイナス10度。寒暖の差が激しいようである。これに合わせたけではあるまいが、株は急落、円は今日上昇。いずれも激変である。いたずらに煽り立てて不安感をかきたてるのはマスコミ・提灯評論家たちの常である。状況は変わったとはいえ、たかだか3ヶ月ほど前の状態に戻っただけだと思えばよいだけのことである。何事によらずいつまでも右上がり(右下がり)の状態が続くわけがない。変動があるのが普通だと達観しているほうがいいのかもしれない。

もう少し暖かくなったら近くの山(といっても直線で50kmほどある)に行こうかと誘われる。少し前なら即座にOKなのだが、最近はあまり気が進まない。こちらも激変である(笑)。相手は10分おきぐらいにタバコを吸う。車という密室の中でそれにつき合わされると「煙漬け」になってしまう(笑)。これはタバコを吸わない者にはかなりの苦痛になる。タバコに関してはもう逆戻りすることはないだろう。これを考えると、今回は遠慮ということになってしまう。
- 2007/03/06 -


初夏

とうとう今日は昼の最高気温が20度を越えた。もう初夏の陽気、暑さである。汗さえかくほどである。思えば、その昔、この前後は大学入試のシーズンで、外は雪が降っていたように思う(回顧)。昼の弁当は受験会場の中では食べられないので、外の寒いところで震えながら食べたものである。当然うまいはずはない(笑)。試験は3日も続いたのでかなりきつかった1)。その時と比べるもう雲泥の差である。この温暖化現象は今年だけのものであるというが、振り返れば今年は「冬」はなかったようである。桜の開花も例年よりかなり早いという。「洛陽城東桃李の花」で始まり、「年々歳々花相似たり、歳々年々人同じからず」と歌った春の不朽の名作、劉廷芝(りゅうていし)の詩の季節である。

1) 1教科150分(2時間半)の試験が午前と午後にあり、それが5教科あるから、結局試験が3日続くことになる。遠い場合は旅館に3日間も泊まることになる。こちらも今とは雲泥の差であった(笑)。
- 2007/03/04 -


万年筆

最近はめっきり使うことがなくなった万年筆。かつてあった日本のメーカーの大半はもうない。しかし、10年ほど前に買い込んだスペアインクがあるので「廃物利用」で万年筆を使ってみる。かなりキズだらけだが、その昔はよく使ったものである(回顧)。日本(セーラー、プラチナ、パイロット)とアメリカ(パーカー)のものはインクの残量は8割から5割程度に減っているが今でも十分使える。スペア自体が分厚くできているからであろうか。これに対して、ドイツ(モンブラン)のものはインクが全量が空になっていた。念のためナイフでスペアを輪切りにしてみたがやはり全部蒸発していた。スペア自体もかなり薄く、押さえればすぐに割れてしまう。

いつまでも変わらずに使えるのがいいのが、それとも相応に使えなくなるのがいいのか。いつまでも使えるということはいいことのように思えるが、逆にいえば環境には負荷になるということでもある。たとえば土中などに捨てられた場合でも自然に分解されることもなくそのままで残存することになる。たかがスペアインクで、しばしマクロレベルの環境問題とミクロレベルの「ふところ」具合の問題をついつい考えてしまった(笑)。
- 2007/03/02 -


小旅行

もういつのまにか三月。気候は四月。早い春のために桜はまだまだ先である。どこか「遠くへ行きたい」気になるシーズン(笑)。新聞の宣伝欄に出る旅行社の勧誘広告を見る。ひとりでは片道の交通費にも足りないような価格で三泊四日の「大」旅行ができてしまうカラクリにいつもながら驚く。規制緩和で新規参入障壁が低くなって、競争激化のおかげで安くなったためであるという。たとえば、東京・大阪間はバスで行けば安いものでは3000円程度でいけるという。しかし、広告の隅に小さく*人1組でと書かれていて、1人ではどこも受け付けていない。宿泊となると見ず知らずの他人と一緒というわけにはいかないからであろう。1人参加型の商品は今のところ日帰りの小旅行に限られているようである。スーパーなどでは今や完全に1人用の商品構成が定着しているのと比べると、旅行業界の方はまだまだ遅れているようである。
- 2007/03/01 -