サル真似

もう夏がきたのかと思わせるほどの暑さである。これも地球温暖化の一環か(笑)。ところで、最近多いのが硫化水素による自殺。連日新聞などで報道されている。日本人は体質的にサル真似が好きなようである。「花切り」が出てくれば所かまわず全国あちこちで真似をする者が出てくる。硫化水素自殺が起これば周囲の迷惑も考えずに真似する者が出てくる。とはいえ、善行のサル真似はほとんど起こらないところをみると片面的サル真似である。これは悪1)の生命力・感染力の方が強いということかもしれない。昔から「悪事千里を走る」という諺もある。その昔、吉田兼好が徒然草で「偉い人でもバカの真似をすればバカだが、バカでも偉い人の真似をすれば偉い人だ」という趣旨のことを述べていたが、サル真似も事によりけりである。

1) もっとも自殺自体は犯罪とはされていない。
- 2008/04/30 -


期限

ガソリンが来月から上がるというのでさっそく今のうちに入れておく。庶民にとっては価格が下がったからといって無闇に車を乗り回してガソリンを浪費することはない。この1ヶ月で1回ほど安い値段で給油できたという「恩恵」があったぐらいである。しかし、120円台のレシートをみるとなんとなくそれ以上にトクをしたような気分になるから不思議である。

政府は、ガソリンの税金は外国に比べて安いという面だけを強調する。しかし、今では駅前などは人もまばらで寂れたシャッター通りが多いのに対して、地価の安い郊外に広大な駐車場を完備したショッピングモールは大盛況である。車がなければにっちもさっちも立ち行かない都市(農村)構造、生活・物流構造を放置したままで、外国と比較した税金面だけを論じてもまったく意味がない。ひょっとしてこの内閣は年末によくある「KY(空気が読めない)賞」でも狙っているのではないかと思わせるほどである(笑)。
- 2008/04/29 -


偏食

三木清「哲学はどう学んでゆくか」に移動
- 2008/04/28 -


開山祭

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- 2008/04/27 -


電気製品

今日は近くの電気屋さんの招待で、参加賞に食パン3斤がもらえるというのに釣られて、そのメーカの展示会というのに行く。この食パンは以前もらったときにものすごくうまかったので、今度ももらおうかというだけの動機である(笑)。これは岐阜県の関市にある手作りパン専門のメーカーのもので、このあたりでは当然販売されていない。

とはいえ、毎度毎度もらうだけでは申し訳ないと思い、昔買ったカセットテープやCDプレーヤが動かないので安いミニコンポを買ってしまう。モーターを使う駆動部分は5~6年ぐらいしかもたないので買い換え時かもしれない。それにしても、こういう電気製品だけは買うたびに安くなっているのがうれしい(笑)。
- 2008/04/26 -


予想

円高、原油高、サブプライム問題と明るいニュースがない。内閣府の調査によると、輸出の採算レートが1ドル=104.7円程度で、そのギリギリのラインにいるのが現状であるという。しかし、1年後の予想としては1ドル=111円だという(日経新聞2008/04/25)。もっと円高が進むような気配だったが、このところの停滞ぶりをみると、一本調子で円高・ドル安が続くと考える向きは少ないようである。この予想が確からしいのなら、今ドルを買い、来年に売れば「儲かる」ことになるが、そううまくいくかどうかは「賭け」の世界であろう。「パックス・アメリカーナ」とはいえないにしても、やはりアメリカは大国である。よくも悪くもアメリカ経済の影響を受けざるを得ないというのは日本だけでなく世界各国に共通のようである。しかし、為替レートだけで問題が解決するわけではないから、やはり前途は多難なことに変わりはないのかもしれない。
- 2008/04/25 -


ムダ

いよいよ聖火が日本にやってくるようである。まったく無意味な形だけのセレモニーになってしまったようである。日本でも警備が周りを取り囲んで一般人は見ることもできないという。何のためにわざわざ走らせるのか、無意味でしかもムダの典型であろう。しかし、各国とも中国に顔を立てておこうという政治的判断が優先したようである。こんなことなら聖火を鳥カゴなどに入れて倉庫に置いていた方が無駄な金も使わずにすむだろうに(笑)。
- 2008/04/24 -


ウナギ

犬養孝「万葉の旅(下)」に移動
- 2008/04/23 -


死刑

山口県の母子殺害事件の判決があったが、これは無期懲役では軽すぎるといった最高裁の判断からも十分予想できたことで、裁判所は一般予防1)という刑事政策的考慮を重視したようである。これに加えて昨今の凶悪犯罪の多発に対する被害者感情を重視した厳罰化の動きが後押ししたこともあろう。個人的な印象としては、被害者側の個人的感情を犯罪に対する国家的非難である刑罰権の行使に仮託したもの、または両者の微妙な接合の上に死刑判決がなされているというのが率直な感じである。

1) 一般予防とは、刑罰を犯人に加えることによって社会の不特定人が犯罪に陥ることを予防することをいう(いわゆる抑止力)。これに対して、特別予防とは、刑罰によって犯人を改善し、その犯人が再び犯罪に陥ることを予防することをいう。

被害者側としては「人を殺した者は命をもって償うべきだ」という感情になるのは当然である。しかし、犯罪の個別事情を考慮せずに一刀両断的にここまで断定できるかという点には異論も多いだろう1)。また、鳩山法相は「日本には死をもって償うというウェットな文化がある」と述べている。この文化論に対しては、団藤重光・元最高裁判事はインタビューに答えて、次のように述べている。
「死をもって償う」というのは自分から命を絶つのであって、刑罰として人の命を奪うことと混同するのは、少々教養がないね。日本の文化は「和をもって貴しとなす」。「和」と死刑は矛盾するんじゃないかしら。
- 「団藤重光・元最高裁判事に聞く」(朝日新聞2007/12/20) -
個人の感情と国家が命を奪うこととは別だというのはさすが刑法の大家である(笑)。やはりこの両者は峻別しなければならないものであろう。

ところで、死刑は凶悪犯罪を防ぐのに役立つ、死刑がなければ凶悪犯罪が増えるというのが死刑が置かれている理由のひとつである。しかし、その制度下でも凶悪犯罪はいっこうに減らない。そこで、少し前から裁判所としても、従来の「無期懲役を原則、死刑は例外」とする路線を変更し、一般予防の実効性をはかろうと方針転換したようである。また、これは、昨今の18歳を成人としようという動きとも連動しているようである。いずれにしても、これからは悪知恵を働かせる18歳未満の少年2)が出てこないことを期待するのみである。

1)これは死刑存続論と廃止論の古典的な対立そのものであるので詳細は省略。
2) 18歳未満の者には実質的に死刑廃止論が通用している(少年法51条)。
- 2008/04/22 -


Google解禁

Googleをはじめとするヤクザロボット20個ほどの「出入り禁止」をしてから3年になる。そろそろ解禁をしてもいいかもしれない。しかし、悪質さの度合いが強いia_archiver、Googlebot-Image、Yahoo-MMCrawlerの3個は拒否リストに残しておくほうが安全安心である。

また、ソースその他これに類するものは公開領域に出さないことが必須の前提になる。検索エンジンから飛んでくるハエはソース取りだけが目的であるから、ソースさえ表(おもて)から見えるところに出さなければ問題はまったく発生しない

解禁後、Googleのロボットが巡回にきていたようである。しかし、その元になったファイルリストは解禁前にすでにどこか別のところから手に入れていた古いものに基づいている(笑)。このサイトのトップページからリンクをたどって現在のページを取得するという方法ではない。

かつて一度もなかったGoogleシンパの検索エンジンからの呼び出しがあるのがおもしろい。さすがグループ。仲がいいようである(笑)。
- 2008/04/21 -


桜狩り

秋の紅葉を見にいくことを「紅葉狩り(もみじがり)」という。この言葉が世間的に認知されているのに比べると、春に各地の桜をたずね歩くことをいう「桜狩り(さくらがり)」はほとんど使われることがない。桜の木は全国どこにでもあるから近くでみれば十分だということで一般化していないのかもしれない。しかし、日本列島は南北に長いから桜の開花の時間差を利用すればその気になれば桜を長く楽しめる。こういう長年の「思い込み」で失敗したのが今年の桜だったようである。東日本の方が西日本より早く開花するという逆転現象のために、この種の時間差を利用した「桜ツアー」は軒並みタダの「ツアー」になったという。自然現象はなかなか人知の及ぶところではないようである。
- 2008/04/20 -


判決

イラクへの航空自衛隊の派遣についての名古屋高裁の判決が出た。朝日・毎日・日経は冷静な対応をしているのに対して、予想通り産経・読売の保守系新聞はこれを非難する論調を掲げている。この二紙はイラク派遣が国連決議に基づくものであるということだけを特に強調し、他の点については無視を決め込むという点で共通している。実際問題として、この点にしか「すがる」所はないからであろう。また、この判決に対して産経が「これは三審制に基づき最高裁をもって憲法判断を行う終審裁判所としたわが国の違憲審査制を否定するもの」だという点には失笑を禁じえない(笑)。まさに八つ当たり的な言い掛かりに近いもので、その見識が疑われる。勝訴者に上訴の利益はないというのは民事訴訟の大原則である。こうなると民事訴訟法も違憲ということになってしまうだろう。

ところで、膨大な国費を使って行っているイラクでの航空自衛隊であるが、これが今までどのような活動をしているのかという実態の報告は国会においてもなされていない。いわば闇に包まれたグレーゾーンのままである。この活動実態が明確にされないかぎり、「国際平和協力活動」(産経)だ、「治安維持活動」(読売)だ、といったところで説得力はないだろう。この保守系新聞が中心になって政府にその解明を働きかけたらどうか。自民党の御用新聞に近い立場であるから、政府も「身内」からの声には耳をかすかもしれない(笑)。国民はそれに期待しているのである(爆)。
- 2008/04/18 -


レベル

大学という名の施設へは誰でも入れる時代になったようである。人口減少による大学全入時代である。その影響で大学での授業レベルも相当に落ちているようである。「大学入試も易しくなり、中高のやり直しをきちんとさせなければ、その後の授業が成り立たない」という(朝日新聞2008/04/02)。特に、新入生用の英語のテキストなどは中卒程度1)のレベルで、時制の一致や受動態の作り方などがその内容をなすという。

これでは大学生とは名ばかりで、ダテに年を取っているというだけのものでしかない、といってもいいだろう。こういうレベルのものが明治、法政、専修、滋賀、大阪産業、九州産業など約190大学で使われているという。今や中学生並みの者が大学にあふれているということになる。それにしても、ここまでひどいとは、いやはや恐れ入るしだいである(笑)。

1) この「中卒程度」というのも現在を基準にしたものである。その昔、中学3年の教科書には仮定法過去の文がドバドバ出てきたのと比べると、その程度は相当に低いといえるだろう。
- 2008/04/17 -


小口

スーパーに陳列してあるパンに針や刃物を入れるヤツ。夜中にマンホールのふたを盗むヤツ。生徒のクラブ活動の部費を横領するヤツ。「小口」の悪のタネは尽きないようである。インターネットでも、下記のようなものも同レベルであろう。

124.208.94.184 [16/Apr/2008:13:28:13] ウイルス 作り方 パソコン
しかし、「小口の悪」とはいえ、こういうものを検索で探してマネして実行しようという低レベルではとうてい「悪事」の成就は難しいだろう(笑)。それにしても、この世の中、特にインターネットの世界は常にこういう「悪」と背中合わせであることは銘記しておいたほうがいいだろう。とにかくご用心あれ。
- 2008/04/16 -


凡ミス

人間には通常は気がつかない「手抜き」を見事に逆手にとられたようである(笑)。GET方式で入力パラメーターをそのまま使うという超初歩的な凡ミスである。実害が発生した以上はすぐにでも修正しなければならない。それにしても、こういう「手抜き」を放置してよいのはごく短期間であることは銘記しておく必要がある。人は気がつかなくても機械は見逃さないということである。これからはこういう事態を想定しておくべきであろう。
- 2008/04/16 -


通過地点

新しい言葉がどんどん湧いてくるようである。言葉の響きはドギツイが実態はさほどでもないものに「学校裏サイト」というのがある。簡単にいえば、中学・高校などの生徒が仲間内で「独自に運営している非公式の掲示板」(読売新聞2008/04/15)のことらしい。「キモイ」「うざい」「死ね」「殺す」などの言葉が多く、イジメの温床になっていると非難されるが、調査によると「見たことがある生徒も23%いたが、書き込みをしたことがあるのは3%」程度であるらしい。この点について教育評論家などのヒステリックなコメントも多いが、この程度では意外に中高生は健全ではないかと思ってしまう。こういう裏サイトを教育的観点から撲滅したところでイジメの温床を撲滅することにはならない。人の口に戸は立てられない。子供の品のないドギツイ言葉はいつの時代になってもなくならないだろう(こういうものは昔からずっとあったものである)。学校などは通過地点に過ぎないから、しばらくすれば自然消滅するという程度にみている方がいいのかもしれない。
- 2008/04/15 -


アイデア

最近は「田舎暮らし」がブームになっているようである。信州の白樺湖近くの某ホテルでは1ヶ月単位の貸切(部屋や風呂・炊事場などの共用部分が使用できる)で安いところでは4万円程度で借りられるらしい。こうなると学生下宿の部屋代程度である。なかなかいいアイデアだと思う。そこでは自炊もできるから木賃宿感覚で使うこともできる。その昔、夏休みの期間にあった信州の「学生村1)」より安いのではないかと思われる。

ただ、このホテルでは最低でも夫婦単位(子供2人まで可)でないと利用できないという制限があるのが難点である。逆に、この制限をはずすと客が殺到することは十分に予想されるからこれもやむをえないのかもしれない。しかし、これからは人口減少傾向は避けられない。旅館業などでは昔ながらの「量」に注目した商法では行き詰ることは明白であろう。その代わりに今後はこういう「逗留型」のものが全国のあちこちに出てくるだろう。そのときにはこういう制限がなくなることを期待しておこう。

1) 民宿などが受験生を相手に開設していたもので、こちらは食費などがコミコミが普通だった。
- 2008/04/12 -


下品

地域情報を発信しているメルマガはできるだけ「取る」ようにしている。全国各地のナマの情報がわかって面白いと思うからである。しかし、これも最近は少し事情が変わってきたようである。形だけは「**地域を歩く」とかなっているが、実際にくるのは「**地域賃貸住宅ニュース」などというコマーシャルのダイレクトメールが多くなってきた。この種の下品なことはやめてもらえないかと思うことしきりである。

ところで、少し前の新聞に「大手プロバイダーのニフティは、日本の全ブログ記事の約4割が、読者にとってはほとんど意味のない「スパムブログ」だとの調査結果を発表した。アフィリエイト収入や特定のサイトへの誘導」を狙ったものが大半を占めるという記事が出ていた(朝日新聞2008/03/27)。これと似たようなことがメルマガの世界でも起きているということになる。そういう業者にとってはタダの宣伝媒体として理想的なものかもしれないが、送られてくるほうからみると、迷惑以外の何ものでもない。
- 2008/04/11 -


聖火

北京オリンピックに向けての各国での聖火リレーはチベット問題にからんでトラブル続きのようである。しかし、その報道も中国ではまるで正反対にすりかわっているから笑える。言論出版をはじめとする表現の自由のない国では当然のことであるとはいえ、国民は「カゴの中の鳥」のように外界から隔絶され、民は知らしむべからず、因らしむべし、という愚民政策そのものをみる思いである。そうでもしないとあの国はガタガタになるということかもしれない。
- 2008/04/09 -


調査

奥平康弘「コンメンタール改憲論者の主張」に移動
- 2008/04/08 -


出雲弁

松本清張「砂の器」に移動
- 2008/04/08 -


お人よし

毎日新聞の調査によると、福田内閣の支持率が24%で不支持率が57%であるという(2008/04/06)。影の薄い首相をトップに戴いた、存在感のない内閣の割には、まだ24%もあったのかということに驚いてしまう(笑)。日本人にはよくよく「お人よし」が多いようである。内閣にしろ首相・大臣にしろ、執政についての責任を問われると、決まって「それは以前の内閣(大臣)の責任で、自分のせいではない」という。最近では厚労大臣や自民党幹事長などがよく述べている。しかし、こういう「言い訳」を常に認めてきた「お人よし」国民が相手ならば、まだまだ支持率回復の余地はあると首相は読んでいるのかもしれない(笑)。そういえば、毒入りギョーザ事件で、中国側が国内向けに、日本の「人のうわさも75日」という諺を持ち出して、しばらくウヤムヤにしておけば、いずれ日本人は忘れてしまうから心配ないということを述べていた。内外を問わず、この「お人好し」の国民性は政治権力を持つ者にとっては至って都合がいいようである(笑)。
- 2008/04/06 -


リサイクル

携帯電話にはいわゆるレアメタルと呼ばれる貴金属が多く使われている。ところが、不要になった携帯電話が回収されずに「都市鉱山」として埋まったままになっているというニュースが少し前にあった。確かに資源の有効利用という点からは問題である。とはいえ、こういう通信機能がなくなった携帯でも個人的にはいろいろと使い道があるので、携帯を替えるときに回収に出さずに古いのをもらってきている。多機能化によって通信以外の機能が豊富なことが原因かもしれない。充電しておけば手軽な時計、カレンダー、電卓、住所録、デジカメその他付加機能はまだ使えるのである。また、これからは窓を開けたりすることも多い。こういう時に風で紙類が飛ばないようにシャレた文鎮(ぶんちん)としても使えるのもうれしい。このようにリサイクルの流れに抗して、いまだに「非国民」的な使い方をしているわけである(笑)。しかし、これも2つも3つも必要なわけではないから、その時がくれば回収に出したところで別に遅くはないだろう。
- 2008/04/04 -


地方の行政

佐々木譲「ふたつの町の物語」に移動
- 2008/04/01 -